幼児期~成人の
アトピー性皮膚炎を治す12か条

アトピー性皮膚炎は、生活の中の様々な要因がかかわっているので、患者さんはただ治してもらうのでなく治療の主人公であり、医師はその手助けをするという認識をもつ。アトピー性皮膚炎を治す意欲をもち、医師と協力して二人三脚で治療にあたる。

人には元々自然治癒力がそなわっている。ステロイド剤は副腎や皮膚の機能を抑え、自然治癒力をそこなうので使わない。使っている人は止めていく。症状に応じてなるべく安全な薬を必要最小限に使い、それらも最終的には止めていく。外用剤は、依存しやすいので、なるべく頼らない方がよいが、傷や浸出液が出る場合には使用してもよい。外用剤を使わない方法もある。

アトピー性皮膚炎は、環境と心身のバランスが崩れた結果、心身の失調の一つとして皮膚に現れる。心身と環境の全体を考慮する。

入浴は、ぬるめのお湯で一日1~2回もしくは夜1回+朝シャワー、外用剤をつけない場合は夜1回のみでもよい。

⑤ 入浴時には、特に症状のある部位には合成界面活性剤を含まない石けんを使い、超酸性水で殺菌する。

⑥ 十分な睡眠(7~8時間以上)をとり、過労を避ける。適度の運動と規則正しい生活を行う。子供は心身を鍛え活動的な生活を。離脱期は無理をしない。

⑦ 健全な食生活に配慮する。アレルギーの原因を除去し肉類、脂肪、甘いもの、アルコール、喫煙はよくない。食物線維、ビタミン、ミネラルを充分とる。

⑧ 生活の中で原因となっているものを見出し取り除く。たとえば、刺激になっている化学物質、アレルギーの原因となっているほこりや、ねこ等のペット類。

⑨ 特に日光に弱い人や、ステロイドの離脱期や、3~5月には、日光の影響が大きいので、直射日光は避けた方がよい、夏の海水浴ではよくなりやすいので、日焼け対策をした上でいくとよい。

⑩家族は皆で協力して治療に当たる。「掻くな」と言って叱るのでなく、「痒いね」と共感する(痒いときは超酸性水)。

⑪アトピーの人は、感情を抑えがちになりやすいので、表現するほうがよい。ありのままの事実を素直に受け止めることから出発する。

⑫ステロイド剤を止めた後は、しばらく悪化しやすい(リバウンド)。「容易な治療ですぐ治る」ことを期待せず1~2年、ステロイド長期使用者は数年をめどに、根本的に治すか、それに近い状態にもっていくことを目標にする。重症度、原因、年齢、ステロイド剤を使ってきた年数など、個人差が大きいので、人と比較するのではなく、あせらず自分のペースで治療ケアする。